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中堅社員がリードする

中堅社員は、会社の財産。

中堅社員が「ぼける」と新たな社員がその色に染まる。中堅社員は会社の財産であると同時に、会社の内部体質を破壊する極めて重要な立場でもあります。 よって、中堅社員が仕事を創造し立案、実行する体質にすることが重要です。

これは、中堅社員が先生役となり社員全員に研修をするというものです。その内容は、会社の考え方、会社とは、社長の考え方、会社の社是を分解説明、 社員に何を要求しているのか、会社の商品(品目別)、社員とは、働くとは、取り組み方、社内評価基準、電話対応、接客応対、ミス発生の場合、 事故発生の場合など。まだまだあるでしょうが、基本は、守るべきこと、やるべきこと、仕事に対する考え方、知識の完全吸収などです。

そこで、1つの例をお話します。20名の中からある程度の「力」があり、社員から信望を得ている社員を10名程選抜します。この10名の中には、否定的な社員や改革反対の抵抗勢力も入れます。 この社員は、最初のマニュアル作成から先生役も務めます。

この10名が、
①教育全項目の決定
②教育マニュアルの作成(担当別)。
③自動車学校の学科単位取得要領にて講義項目を全ての社員が3ヶ月間ですべて受講し終えるプランを決定する。
④講義会場と月日、内容、先生を一覧で発表掲示。
⑤マニュアルを製本にします。
⑥このマニュアルは、新入社員教育などでも活用します。

このマニュアルの全内容は、役職者全員と10名が一同で決定します。部門別に10名に振り分け、担当する先生が作成し始めます。さらに内容別に担当上司を決めます。あくまでも構成や文面は、10名の担当者が考え作成し、その上司に相談する。 その際、その担当上司は、加筆、訂正は勿論、こう書いたらもっと解り易いとかこういう意味を持つとかのアドバイスを与えながら進めます。

ほぼマニュアルが完成したら、次に、先生役です。出来れば社内で2~3箇所のスペースを確保し、第1会場・第2会場・第3会場と決めます。その会場で○月○日は、どの会場で何をするという全日程表を掲示します。 今はどうか知りませんが昔の自動車学校の学科単位取得表の要領です。3ヶ月の間には、同一の講義が何回か組まれますから受講する全社員は、自分の都合で講義日を自由選択し、延べ3ヶ月間で取得します。

これらは、中堅社員が自分で作成したマニュアルを基に講義をし、理解や納得、説得させるための教え方をしますので、この教える先生自体(中堅社員)の考え方や行動が間違いなく変わります。この事が大きなポイントになるのです。 中堅が変われば会社は劇的な変化を起こします。

中堅社員は、現状の会社のキーマンでもあり、将来を担う人でもありますから、こうした取り組みで参加させ自主性や責任感を自動的に持たせる一つの方法として、成果の出た一例として紹介しました。